幸きくと許り
やるべき事は山積みで、その癖時間は無い。
それに矛盾するかのように、やりたい事だけが増えて行く。
youtubeに訳の分らない動画がオススメに上がってきた。
映画の舞台挨拶だろうか、俳優がその映画の撮影の中で性行為を強要されたことを暴露し、監督を糾弾しているものだった。
スタッフの男、右端で胡坐をかいてヤレヤレな雰囲気を醸し出しながらニヤついている男が非常に不快であった。
中学校や高校で先生が怒っていて静まる教室の中、どういうつもりかヘラヘラしている奴を見たことはないか?基本陽気な奴だが、その陽気さを場を弁えず常に垂れ流しているような奴だ。遅くとも日本社会に触れる歳になれば、自ずと隠さねばならぬ恥ずかしい事だと理解すると思うのだが、中には知恵遅れもいるらしく大人になってもそれを平然とやってのける連中はいるようだ。
関係ないが大変不快なので触れておく。
監督は俳優の問いには明確に答えず、保身に走っているように見えた。
この場ではなく裏で話そうと必死になっていた。
俳優は真逆で、白黒はっきり付けようとしていた。とても堂々としていた。
その動画のコメント欄もそうであったように、誰が悪人かは明白であった。
私もそう思う。
世の中には自分のその場限りの力を振りかざし、さも自分が王様にでもなったかの様な振る舞いをする人がいる。
自身が面白いと思う作品を創る為ならば、平気で人の尊厳を踏み躙るバカ映画監督。
あるいは名前負け零細企業の、公衆便所にいるときですら威張り散らすアホ管理職。
あるいは無謀な作戦を強行し、多くの命を捨て駒にしたボンクラ将校。
こいつらは自分の権限でいつでもやりたい放題だ。
かつて友人だった人、今は女優を目指し奮闘している人。
かつて友人だった人、私のくだらない遊びに付き合ってくれた人。
かつて友人だった人、私に束の間の優しさをくれた人。
彼等が悪人共と出会わない事をただただ祈るばかりです。
私が思うのはつまりそれだけです。