2020-01-27 亡国の民 忘れる前に書き残しておく。 なぜか皆その瞬間を眺めていただけの様に見えた。 正常性バイアスだろうか。 次の瞬間本当に爆発が起きた。瞬く間に道路は炎に包まれた。 私もその場に居た。 爆風で建物が崩壊する。 崩れ行く建物に飲み込まれぬよう皆走る。 私も走った。 森か林か、数人を連れて獣道を歩く。 そこでいつもの人に問われた。 「帰る場所(家と言ったのかも知れない)があるのか?」 私は彼の頭を掴み壁に叩き付け叫んだ。 「(我々は)亡国の民だよ!」 回想終わり。